ペイロニー病と勃起不全を合併した男性に対する手術アルゴリズム: 機能的結果と満足度(原題:A Surgical Algorithm for Men with Combined Peyronie's Disease and Erectile Dysfunction: Functional and Satisfaction Outcomes)
性医学ジャーナル、第2巻、第1号、2005年1月、132-138ページ、https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2005.20113.x
発行日2005年01月01日
Contents
はじめに
勃起不全を伴うペイロニー病の男性は、泌尿器科医にとって難題である。歴史的に、陰茎プロテーゼ手術がこのような患者に対する管理戦略として選択されてきた。本研究は、ペイロニー病と勃起不全(ED)を合併した男性における陰茎再建手術アルゴリズムの結果を明らかにするために行われた。
方法
ペイロニー病と勃起不全を合併した患者には、まず血管作動薬による治療を行った。全患者に動的注入カベノメトリーとカベノソグラフィーを施行した。勃起薬物療法に反応しなかった患者には、陰茎補綴手術を受けるよう勧めた。勃起薬物療法に反応した患者は、体幹形成術またはプラーク切開移植術の候補とされた。IIEF(International Index of Erectile Function:国際勃起機能指標)質問票を用いて、3群の患者間で術前・術後に勃起機能と満足度プロファイルを連続的に比較した。
結果
62名の患者が研究対象となった。81%の患者が勃起薬物療法に反応した。術後のIIEF勃起機能領域得点は、術前の得点と比較して、インプラント群で統計的に高く、プラーク切開移植群で低かった。術後のIIEF満足度領域スコアは、術前スコアと比較して、体部形成術およびインプラント群で高く、プラーク切開術および移植術群で低かった。
結論
この研究で用いられた手術アルゴリズムにより、体部形成術およびインプラント手術の患者では、IIEF勃起機能および満足度スコアが良好であった。これらのデータは、EDとペイロニー病を合併しているすべての男性に陰茎補綴手術が必要なわけではなく、さらに、プラーク切開移植手術は合併症を有する男性には不向きな選択肢であるという概念を支持するものである。