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公開日:2024/10/28
最終更新日:2024/10/28

教育レベルは勃起障害に対する患者の行動に影響を与えるか?

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教育レベルは勃起障害に対する患者の行動に影響を与えるか?

教育レベルは勃起障害に対する患者の行動に影響を与えるか?(原題:Does Educational Status Affect a Patient's Behavior Toward Erectile Dysfunction? )
The Journal of Sexual Medicine、第5巻、第8号、2008年8月、1941~1948ページ、
発行:2008年8月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/5/8/1941/6862256?redirectedFrom=fulltext

Contents

はじめに

新規に発症した勃起不全(ED)患者が最初に医療機関に助けを求め、その後処方されたホスホジエステラーゼ5型(PDE5)阻害薬による治療を遵守するかどうかという行動に影響を与える可能性のある要因として、教育水準が調査されることはほとんどない。

目的

新規に勃起不全(ED)を発症し、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬による治療歴のない患者の学歴が、医療機関への初診(DSH)までの期間および推奨されたPDE5治療の順守に有意な影響を与えるかどうかを検証する。
主要評価項目
詳細なロジスティック回帰分析により、新規にEDを発症した患者の学歴別に、医療機関への初診までの期間およびPDE5治療の順守を評価する。

方法

新規発症のED患者でPDE5製剤の服用経験のない302人の連続した患者のデータを総合的に分析した。患者は学歴により、低学歴(小学校および/または中等教育)と高学歴(高校および/または大学卒業)に分類した。評価可能な患者231人について、完全なデータが入手可能であった。単変量(UVA)および多変量(MVA)ロジスティック回帰分析では、年齢、関係状態、およびSexual Health Inventory for Menスコアを調整したうえで、教育水準とDSHとの関連性を調査した。同様に、9か月時点の追跡調査における中央値で、教育水準とPDE5の患者コンプライアンスとの関連性を調査するために、UVAおよびMVAが実施された。

結果

DSHの中央値は24ヶ月(範囲1~350、平均38.1±42.8)であった。教育水準が低いほど、DSHは短かった(P = 0.03)。一方、9ヶ月の追跡調査時点では、教育水準の高い患者の方が、PDE5の服用を推奨された患者の割合が有意に(P < 0.0001)高かった。全体として、教育水準は DSH または PDE5 療法の患者コンプライアンスの独立した予測因子ではない。

結論

他の変数を調整した後の我々の調査結果は、新規発症の ED 患者において、教育水準は独立して DSH および PDE5 療法の患者コンプライアンスに影響しないことを示唆している。

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