公開日:2020/09/29
最終更新日:2020/11/05

亀頭・陰茎のブツブツの原因は?

投稿日:2020年9月29日 更新日:

亀頭、亀頭周辺、陰茎部(ペニス)にできるブツブツが気になったことはありませんか?
どのような原因であることが多いのでしょうか?
治療した方がいい?痛くないから放置していてもいい?
セックスパートナーにうつったりしない?

亀頭にブツブツが出来た際の要因

亀頭周辺のブツブツは、主に性病である尖圭(せんけい)コンジローマ、または性病ではないフォアダイス等であることが多いです。
どちらも痛み、かゆみ等の自覚症状はありません。
そのため、尖圭コンジローマは放置されているケースが多く、症状が進んでから受診する方も少なくありません。
しかし悪化するとイボの先端がニワトリのトサカ状になり、見た目もとてもグロテスクです。尖圭コンジローマは深刻な性病で、ウィルスが原因となり、セックスによって相手を感染させてしまうこともあるためとても危険です。
尖圭コンジローマ以外の亀頭・陰茎のブツブツの原因は、

真珠様陰茎小丘疹
フォアダイス
タイソン腺(包皮腺)
多発性粉瘤症(陰嚢石灰沈着症)
光沢苔癬
陰嚢被角血管腫
陰茎硬化性リンパ管炎
粉瘤

等があります。
まずはこちらのブツブツの特徴、原因を解説していきます。

真珠様陰茎小丘疹(PPP)

ペニスのカリ首にできるブツブツで、一周するように同じ大きさの白いブツブツが並ぶのが特徴です。男性の20%にできているとされており、包茎によって恥垢の溜まりやすい方に発症しやすいです。

フォアダイス

脂肪の固まりで、表面がなめらかで大きさは小さく、粒がそろっているのが特徴です。
セックスの有無にかかわらず、誰でも起こりうる自然な症状です。
男性の65%と、かなりの割合で見られます。

タイソン腺(包皮腺)

ペニスと亀頭を繋ぐ裏スジの部分にできる白いブツブツが特徴です。1個だけの場合や6個ある場合など、数はまばらで左右対称であるとは限りません。
多発性粉瘤症(陰嚢石灰沈着症)
陰嚢にできる米粒のようなしこりです。
カプセル状の白い粒ができ、大きさは米粒大から大きなものはビー玉ほどの大きさになります。
通常痛みはなく放置しても問題ありませんが、多くの場合数が増えます。

光沢苔癬

光沢苔癬(こうたくたいせん)はフォアダイス・尖圭コンジローマと同様に亀頭や亀頭周辺の皮膚、包皮にできるブツブツをいいます。
発祥の原因は不明で、自己免疫疾患によるもの、とも言われています。
尖圭コンジローマとよく似ているため、「性病では?」と間違われるケースも多くあります。が、尖圭コンジローマと違い性病ではありません。皮膚の体質によって発症するブツブツで、必ずしも治療の必要はありません。

陰嚢被角血管腫

陰部にできる赤みを帯びた小さく、丸い形状のブツブツで、主に陰嚢に発症します。
加齢により発症するケースが多く、高齢者に多いことが特徴です。
性病ではありませんが、ブツブツをつぶすと出血し、感染の原因となることがあるので自分で潰すことは控えましょう。

陰茎硬化性リンパ管炎

亀頭のカリ首の下、陰茎との連結部分の溝にできるシコリをいい、性病ではありません。
発症する原因は不明ですが、セックスやマスターベーションの回数が多い時に、発症するケースが多いと言われています。

粉瘤

粉瘤(アテローム)は、陰茎の皮膚や包皮に、大小さまざまな大きさの粒状に発症します。
原因は、垢などの老廃物が皮膚内部に溜まることによって発症します。
丸く膨らみ、中には膨らみが割れて膿みが出ることもあり、膨らみを押すと痛みを伴うことがあります。

このように単にブツブツができたからと言って=性病というわけではなく、セックスで相手に伝染したりしない、治療の必要のないブツブツもたくさんあります。

これらのブツブツは無害ですが、見た目が気になる方はレーザーや電気メスで除去することができます。(自費治療となる場合があります)
無害とはいえ女性に「性病では?」と誤解され、嫌がられることがあるため、除去治療を希望される方が多数います。
20分程度で痛みなく完了しますので気軽に相談してみましょう。

怖い性病!尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマは、低リスク型のHPV(ヒトパピローマウイルス)が性器や肛門のまわりの皮膚や粘膜に含まれ、感染した周囲にイボ(腫瘍)ができます。
フォアダイスと違い、接触によって拡散するため、性行為の際にパートナーに感染することがあります。
女性の外陰部に尖圭コンジローマが発症した場合、高い確率で子宮頸がんの原因となるハイリスクHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染があるとされています。
このHPV(ヒトパピローマウイルス)は現在、100種以上のタイプがあることが確認されています。

痛みや痒みはありませんが、除去しない限り自然に治ることはありません。
感染から3週間くらいで症状が出ますが、ブツブツを放置すると腫瘍化し、亀頭やペニス全体を覆いつくし、性行為どころか日常生活を行うことすら困難になります。
早めのクリニック受診が重要です。

感染経路

セックスやオーラルセックスによって感染します。
唾液や汗・涙にはウィルスは含まれません。

検査方法

性病科、泌尿器科、皮膚科などに相談するのが一般的です。
患部を視診し、場合によっては病変部分からウィルス感染細胞を綿棒で採取して調べます。
視診で判断できるため検査を行うことは稀です。

治療方法

外科的治療と薬を塗る治療があります。
以前は外科治療のみでしたが、ベルセナクリーム(イミキモドクリーム)が2007年12月より日本でも健康保険が適用される薬として販売されました。
クリームによる治療は傷跡が残ることも少なく、再発率が少ないのがメリットですが、正しい使用方法で行わないと副作用が出る点に注意が必要です。

ベルセナクリーム治療の注意点

塗布は週3回。就寝前に患部に塗り、6~10時間保つ。その後、石鹸と水やお湯で洗い流す。
塗布期間は原則16週間まで
指先に適量絞り出し、イボの部分にのみ薄く塗る。(塗布後に必ず手指を石鹸で洗う)
クリームが見えなくなるまで、やさしく患部にすりこむ。
患部は絆創膏やテープで覆わない。
腟口や尿道口付近に塗ると、腫れや痛みにより排尿困難となることがあるため注意。
見えにくい場所にイボがある時は手鏡などで確認しながら、患部のみに塗る。

注意したい副作用

粘膜(尿道内や腟内、肛門内、傷のある患部)に塗ると次のような症状がでることがあります。
患部の痛みや赤み
皮膚のただれやはがれ
潰瘍

外科治療

凍結凝固法

尖圭コンジローマのイボを液体窒素によって冷凍凝固して除去する手術です。
イボ周辺部分も含めたヒトパピローマウイルスに感染した細胞組織をマイナス196度の液体窒素で凍傷させてウイルスを死滅させるものです。
特徴
・出血がほとんどない
・繰り返し手術ができる
・数日多少の痛みが続く

電気焼灼法

レーザーや電気メスでイボを焼勺して、尖圭コンジローマのイボを除去する手術です。この術法は単体で行われることは少なく、一般的には、他の手術や再発予防のための補助的手段として行われます。
特徴
・広範囲の病変に対して有効
・術後の痛みが強い
・コンジローマに直接レーザーが当たるとウィルスが散ってしまうので、術者の経験が必要

再発について

治療後であっても、数ヶ月ほどしてから症状が再燃することがあります。
再発することのとても多い病気です。
症状がおさまってもまだ体内にウィルスが残っている場合があるため、治療から3ヶ月ほどは他者への感染に注意しましょう。
セックスパートナーからの再感染(ピンポン感染)を防ぐため、尖圭コンジローマに感染する1~3ヶ月前にセックスした人に確認し、お互いに治療を行うことが推奨されます。

ワクチンについて

子宮頸がんの予防ワクチン尖圭コンジローマの予防にも有効といわれています。
ただし、副反応の問題があり、日本では積極的に接種がすすめられていないのが現状です。

尖圭コンジローマを放っておくことは危険です!

尖圭コンジローマを放っておくと男性の場合、陰茎ガンを引き起こす危険性や、女性にうつすと子宮頸ガンを誘発するケールもある怖い性病です。
妊娠中の女性が感染すると、妊娠中にイボが大きくなりやすいほか、出産時に赤ちゃんが感染し、喉頭乳頭腫などを発症することがあります。
男性自身のためにもパートナーや生まれてくる赤ちゃんのためにも放置は絶対にやめましょう。

包茎手術による予防と除去

尖圭コンジローマは亀頭の下の部分にできやすいため、そこが皮で覆われている、いわゆる包茎の状態ですと包皮内がジメジメしやすく雑菌(尿の付着など)や恥垢がたまりやすくコンジロームに感染しやすい環境を作ってしまいます。
また、治療として包茎手術でコンジローマの病変部を根こそぎ取り除くことも可能です。
予防としても治療としても効果がありますので、包茎の方は是非検討してみてはいかがでしょうか。

尖圭コンジローマとフォアダイスの違い

色による違い

フォアダイスは白いブツブツであるのに対し、尖圭コンジローマは赤いブツブツが発症します。
色が赤く、規則的に並んでいることからニワトリのトサカのように見えます。

広がり方による違い

フォアダイスは放置しても広がることはありませんが、尖圭コンジローマは短期間でブツブツの範囲が広がっていきます。
症状が目に見えて拡大しているようであれば、尖圭コンジローマかもしれません。

すみやかな性病クリニック受診が重要

尖圭コンジローマは一度発症すると除去治療を行わない限り、完治しません。
性病と問題のないブツブツの見分け方があるとはいえ、素人の判断は難しいため1つでもブツブツがある場合、すみやかに性病・性感染症(STC)の専門医・専門クリニックへの受診をオススメします。
治療が必要なブツブツと診断された場合、症状が進行する前に確実に除去治療を受けることが大切です。
また包茎である場合、尖圭コンジローマ・フォアダイスとも再発する可能性が高まるため、包茎の方は特に注意が必要ですので、包茎手術と共に病変部を取ることも併せて、クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

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