公開日:2020/09/30
最終更新日:2020/10/09

性感染症を正しく知って予防策も覚えておきましょう

投稿日:2020年9月30日 更新日:

性感染症にはさまざまな種類があります。
それぞれの特徴などを知らないと対策なども立てられません。
今回はそれぞれの特徴や予防策などを紹介していきます。

性感染症とは何か?

性的な行為のときに感染してしまう病気を性感染症と呼びます。
キスやセックスなどで、主に粘膜同士が触れ合ったときに菌を持っていると移りやすくなります。
血液が原因で母子感染も考えられますが、割合でいうと圧倒的に性的な行為が行われることで移る病気です。
もちろんセックスのときに性器と性器が接触するだけでも移りますが、原因はこれだけではなく、オーラルセックスやアナルセックスでも粘膜同士が触れ合いますので移りやすくなります。
こういった行為をしなくても体液が接触しただけで感染してしまうものもあり、日頃から気を付けていなければなりません。
今は法改正が行われて、性病ではなく性感染症やSTD、STIと言われています。

自覚症状がないものが多い

すぐに性病に気が付き早めに治療ができれば良いのですが、中には自覚症状がほとんどないものが多く、知らないでほかのパートナーに移してしまうということが多くあります。
性感染症も数種類ではなく、約20種類以上もあります。
理想としては自覚症状が出にくい病気ですので、定期点検を受けられると安心です。
そのたびに産婦人科、泌尿器科などに行くのは大変に感じてしまう方もいるかもしれませんが、そんなに時間がかかる検査ではありません。
日頃からコンドームを着ける、出血には気を付けるなどの努力が必要です。
ここからは、性病にはどんなものがあるのか具体的に紹介していきます。

感染が多い淋菌感染症

性病の中でも男女ともにかかりやすい病気で、淋菌が原因で感染してしまいます。
菌としてはそんなに強くはないので乾燥している場所や日光、消毒剤などでも簡単に死滅はしますが、逆に湿った場所では生き延びます。
性器のほかには咽頭や直腸、膿の中にも存在しているので覚えておきましょう。
感染例としてはコンドームを着けない場合が多く、性器同士が接触するときだけ着けていてもオーラルセックスのときに使用していないと、この瞬間に感染してしまいます。
感染した後潜伏期間があるので、症状が出てくるまでに2日から1週間程度はかかります。
性器よりも咽頭などに感染してしまうと、ほとんど自覚症状がありません。
わからないまままたセックスをしてしまうことで、感染を広げてしまっています。
男性の場合は尿道に感染してしまうと黄白色の膿が出てきて排尿の際に激しい痛みを伴いやすいです。
このくらいハッキリと症状が出てくれれば問題ありませんが、ほとんど自覚症状もなくそのままになっている方も多くいます。
放置してしまうと、さらに症状は悪化して男性不妊症の原因にもなりやすいので注意が必要です。
女性の場合はおりものに変化があることや外陰部にかゆみや腫れが出ます。
しかし女性は男性以上にハッキリと症状が出にくく、気が付かないまま男性に移してしまいがちです。
放置してしまうと、不妊症や子宮外妊娠の原因になりますので定期的な検査は大切です。
治療を行うときには、抗菌薬をどのように使用するかで変わってきます。
感染の可能性が高い人として、不特定の相手と性行為をしている人や性行為のパートナーが多い人、コンドームを着用しない人です。

一番性病の中でも多いクラミジア

コンドームをしていないと1回の性行為で約半数の方が感染してしまう病気で、性感染症の中でも男女ともに最も高い病気と言われています。
クラミジア・トラコマチスへの感染によって発症し、咽頭や膣、尿道の分泌物の中に存在しています。
女性の性器のほうが感染しやすいのですが、こちらの病気もほとんど症状がハッキリと出ないため気が付きにくいのが特徴です。
特に女性の場合、きっかけが妊婦健診のときに初めてわかるという方も多いくらい、クラミジアの菌を持っていてもほとんど気が付きません。
クラミジアにかかると男性のほうがわかりやすく症状が出やすいのですが、それでも気が付かない方も多くいます。
男性の場合は、むずがゆさや排尿をするときやセックスのときに痛みが伴います。
治療をしないままにしてしまうと、ほかの性感染症のリスクも高まってしまいまいますので早めの治療が大切です。
女性の場合はほとんど症状がないので、おりものの増加や排尿時やセックス時に少し痛みを感じる程度です。
こちらもそのままにしてしまうと卵管炎や子宮外妊娠の原因になってしまいますし、男性と同様にほかの性感染症のリスクも高まります。
症状がわかりにくいからこそ、定期的な検査が重要です。
男女のどちらかだけ治療してしてもどちらかが菌を持っていればお互いに感染し合ってしまうので、一緒に治療を行いましょう。
感染してから症状が出るまで、1週間から約1ヶ月かかります。

細菌が異常に繁殖する細菌性膣症

健康な人の膣内の菌のバランスが崩れてしまうとなりやすい病気で、複数の細菌が繁殖することが原因で症状が出てしまいます。
過度に性行為をしてしまった場合や不衛生という点もありますが、逆に洗いすぎてもバランスを崩します。
独特な臭いがしやすいのですが、自分ではあまり変化がなく気が付きにくいのも特徴です。
放置してしまうと骨盤腹膜炎などを引き起こし、重篤な合併症を引き起こしてしまう可能性もありますので、検査をして感染していたら治療をしましょう。
ゲル剤や内服薬で治療を行いますが、再発しやすい病気でもあるのでしっかりと観察していきましょう。
感染の可能性として、子宮内避妊器具(IUD)の使用をしている方はリスクが高くなります。

海外で特に多い軟性下疳(なんせいげかん)

あまり日本ではなる人が少ない病気ですが、海外では多くアフリカや最近ではアメリカなどでも広がっています。
感染するとわかりやすく症状が出て、豆粒くらいのコブができ強い痛みを伴います。
逆に言うと違和感はとても感じやすいので、変だと思ったらすぐに病院に行きましょう。
コンドームなどを使わないで海外で性行為を行う際は、十分に注意が必要です。

放っておいてはいけない梅毒

傷口にトレポネーマという病原菌が入り込むと、梅毒になってしまいます。
だいたい移りやすいのが性器からになりますが、オーラルセックスでの唇やのどへの感染なども確認されていますので気を付けなければなりません。
見かけ上は健康な時期とも言われている第一期は性器に硬いしこりができますが、違和感を感じないままそのままにしてしまうと第二期に入り、手足など全身に小さい斑点が出てきます。
この頃には発熱や頭痛などいつもとは違う感じがあるので、さすがに体の異変に気が付くでしょう。
もし誰かから梅毒が移るとすると、この第二期のハッキリわかってくる少し前のあたりでセックスをしてしまい移ってしまいます。
ペニシリンが開発されてからは梅毒になる方も少なくなりましたが、2011年頃からまた増えてきているので十分注意が必要です。
アナルセックスでも増えてきているので、移らないように予防が必須です。
セックスだけでなくキスなどでも移る可能性がありますので、注意しましょう。
梅毒になってしまうと、静かに重症化してほかの体の臓器が障害を引き起こして死に至る場合もあり危険です。
第一期のときに腫瘍ができても一旦治癒してしまうので、梅毒だと気が付かない場合も多くなります。
ただ健康に見るだけで、今度は第二期の症状へと進行しています。
かかってから約3ヶ月後には第二期の時期に入り、このときは発疹が出てくるので気が付く方も増える時期です。
ただまたこの第二期もそのままにしているうちに治ってしまうので、第三期、第四期に入る準備をしながら体の中では悪化が進行してしまいます。
この時期は特に違和感を感じた時点で、病院に早期に行くことが大切です。
治るまでそのまま放っておくのが、逆に危険な行為となります。
数年から数十年が経つと、今度は神経梅毒や心血管梅毒が起きその症状の出方も一つではありません。
心臓部分にも梅毒が感染してしまうのが心血管梅毒、感染者の約5%の方がなってしまうと言われている神経梅毒、ほかにも髄膜血管型神経梅毒などがあります。
梅毒の場合はできる限り早く気が付き、第三期まで進行する前に気が付くようにすることが重要です。
治療をするとき、海外では通常ペニシリンGを筋肉注射するのですが、日本では長期的に経口合成のペニシリン剤を長期的に飲みます。
進行具合にもよりますが、約1ヶ月から2ヶ月毎日飲み続けるようになります。
第二期までに気が付けば薬を飲むことで治せますが、第三期になってしまうとほかの臓器も痛めつけているため完全に治すのは難しいのが現状です。

肛門などに症状が出る性器ヘルペス

オーラルセックスで口唇がヘルペスになっていると、性器に移す可能性も高くなります。
治療をしなくても治りますが、完治はしていないのでまた再発する可能性もあります。
男女ともに同じような症状が出るのですが、性器に多数の水疱が出てくるのが特徴です。
気が付いたときには、病院でしっかりと治療を行いましょう。

子宮頸がんなどのヒトパピローマウイルス感染症

ヒトパピローマウイルスはほとんどの女性がかかったことがあると言われているウイルスになるのですが、すべてが病気になるわけではありません。
リスクがあるウイルスも15種類ほどで、だいたいは自己免疫力で消滅します。
リスクが高い16型・18型のHPVに感染してしまったときに子宮頸がんにまで進行してしまうと、危険だと言われています。
咽頭ガン、口腔ガンになるリスクもありますので、予防してワクチンをしておきましょう。

ほかにも気を付けておきたい性感染症の病気

ここまで紹介したほかにも性器や肛門の周りにイボができる尖圭コンジロームやトリコモナス原虫に感染してなってしまうトリコモナス膣炎、肝機能障害を発症するB型肝炎にも気を付けましょう。
静かに免疫力を奪っていくエイズもあり、こちらは性行為のほかに輸血や授乳でも移りやすく、男性同士でのセックスでもリスクが高くなります。

性感染症の中でもよりかかりやすい性病は何か?

特に多いのがクラミジア感染症になり、尿道の痛みやのどの痛みがあり初めて気が付きます。
自覚症状がない間に症状が悪化し、中には無精子症になる方もいるので注意が必要です。
クラミジアの次に多いのが淋病で、こちらも尿道に痛みを感じるのですが、のどに感染したときは症状があまり現れない可能性も高くなります。
そのままにしてしまうと完全に治らないので、前立腺が炎症を起こします。
昔不治の病と言われていた梅毒も危険な病気で、しこりやイボ、手足に痣などができて始めて気が付く方が多いです。
第三期まで放置してしまうと重症化してしまうので、早めに変だと思ったら治療を行うことが大切です。

性感染しないように予防も大切

お互いに1人だけのパートナーであれば、ほかから病気をもらってくるリスクは少なくなります。
コンドームもセックスのときだけでなく、オーラルセックスのときにも着けるのは重要です。
セックスの前後にはシャワーと排尿、排便を済ませて、寝具なども清潔さを保つようにしましょう。
性器は傷付けないようにし、生理中や体調があまり良くないときも感染のリスクが増えますので避けましょう。
そして一番大切なのは定期的な検査で、HIV、クラミジア、淋菌、梅毒の4つは調べるようにしておくことです。
早めに病気だとわかれば、重症化する前に治療が行え、軽いうちに完治させられます。

-男性器の悩み
-, ,

執筆者:

最新記事