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公開日:2021/02/26
最終更新日:2021/03/18

性依存症(セックス依存症)とは?治療することはできる?

投稿日:2021年2月26日 更新日:

性依存症(セックス依存症)とは?治療することはできる?

性依存症という症状をご存じですか?セックス依存症とも言われるもので、悩んでいる人は少なくありません。
性依存症と聞くと、単に性欲が強い人をイメージするかもしれませんが、それほど単純な問題ではないのです。
そこでこの記事では、性依存症の症状やさまざまな原因、治療などについて解説します。

性依存症の概要

性依存症とは、精神疾患である依存症の一種で、性的な行動に対する嗜癖のことを指します。依存する対象が性行為であることが多いため、「セックス依存症」と呼ばれるケースもあります。

ただし、性依存症やセックス依存症などの名称は、正式な病名ではありません。類似した症状の正式な病名としては、「性嗜好障害」というものがあります。

なお、以前は性依存症の存在はあまり知られていませんでした。しかし、著名人が性依存症であることを告白したり、性依存症が原因で問題を起こしたりしたことから、徐々に知名度が上がりました。近年ではメディアで取り上げられることも多く、認知度が高まっています。

ただし、「性欲異常」や「セックス中毒」などの呼び方をされることで、間違った理解が広まっている可能性もあるのです。
したがって、まずは正しく理解することが大切です。

性依存症の症状

性依存症では、どのような症状がみられるのでしょうか。ここからは、性依存症の主な症状や行動について説明します。
なお性依存症の症状として、犯罪に至らないケースと、犯罪に至ってしまうケースがあります。基本的な症状としては、犯罪に至らないケースが大半です。

犯罪には至らないケース

・性的なことばかり考えてしまう
性的なことを考えること自体は、おかしいことではありません。しかし、「仕事中も考えてしまい仕事に集中できない」、「性的なことを考えている時は、他のことを考えている時よりも落ち着く」などの場合は、性依存症の可能性があります。

・性的行動を自分ではやめられない
たとえば、性的な映像や画像を過度に収集する、自慰行為を止められないなどの行動が考えられます。
また、性行為がやめられず、あらゆる人と頻繁に性行為を行ってしまうケースも多いでしょう。場合によっては、性行為が苦痛なのに続けてしまう、性行為をするためなら平気で嘘をついてしまうといったこともあるのです。
さらに、性欲を満たすために風俗店に通いすぎて、お金を失う人は少なくありません。

・日常生活と性生活が分かれている
日常生活のなかに性的活動があるのではなく、日常生活とは別の性生活を送っている感覚に陥るケースがあります。
結果として、友人や家族との時間を大切にしなくなり、人間関係に支障をきたすことが考えられます。

・性行為の後に罪悪感を持つ
中には、性行為を行った後に毎回罪悪感を持つ人もいます。また、自分の性的思考や行動をきちんと制御したい、助けてほしいという思いを持つこともあります。
本当はやめたいのにそれが叶わず、苦しむ人は多いでしょう。

犯罪に至ってしまうケース

犯罪に至るケースの中でも、他人に触らない非接触型と、他人に触る接触型があります。たとえばのぞきや露出、盗撮などは、非接触型です。
接触型の行動としては、痴漢や強姦などが挙げられます。
これらの行動は犯罪行為で、絶対に行ってはいけないと頭では理解しながら、欲求をコントロールできないのです。

性依存症の問題点

合法に性的な映像や画像を見たり、相手の同意のもと性行為を行ったりすること自体は全く問題ありません。
しかし、性依存症になると日常生活に支障をきたすことが多くなります。その結果、人間関係が破綻したり、仕事ができなくなったりします。不倫して家庭を壊すこともあるでしょう。

さらに、不特定多数の人と関係を持つことで、性病への感染や望まない妊娠などのリスクが高まります。犯罪に巻き込まれることも考えられるでしょう。
性行為に依存することで、社会生活が送れなくなることが問題なのです。

また、犯罪を犯してしまう可能性があるというのも、もちろん重大な問題点です。

性依存症の原因

それでは、性依存症になる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、性依存症の主な原因について解説します。

環境や経験によるもの

性依存症を発症した人に多い環境や経験としては、以下のようなものが挙げられます。
・性犯罪に巻き込まれたことがある
・育児放棄や虐待を受けて育った
・アルコールやギャンブルなどに依存した経験がある、家族が何らかの依存症である
・過去の恋愛にトラウマがある

中でも、幼少期の親子関係が大きく関係していると考えられています。親から十分な愛情をもらえなかった場合、愛情に飢えてしまうことがあるのです。その結果、成長した後に愛情を感じる手段として、性行為を選択します。

また、性犯罪に巻き込まれたり、恋愛で大きなトラウマを抱えていたりすると、性行為を避けるようになると考えがちです。もちろんそのようなケースもあります。
しかし、自暴自棄になるケースもあり得ます。自傷行為のように性行為を行い、過去の傷を埋めようとしてしまうのです。

考え方によるもの

性依存症の人に多く見られる考え方は、以下のようなものです。
・自分には価値がない
・自分のことを愛してくれる人はいない
・セックスをしないと生きていけない

極度に自己肯定感が低い場合、このような考え方に陥りやすくなります。そして自己肯定感が低下する原因は、やはり親からの虐待などが考えられます。

「自分には価値がなく、誰も愛してくれない」と考えている場合、「セックスしている時だけは愛されている」と錯覚するのです。
そして、孤独感を埋めて不安を解消するために、性行為にのめり込んでしまいます。

幼少期に親から性的虐待を受けた場合や、性行為を強要された場合は、愛とセックスを切り離せなくなります。性的な行動でしか愛情表現ができなくなるのです。
その結果、性的欲求に溺れてしまい、「セックスしなければ人生が終わる」などの衝動的な感情を制御できなくなります。

他にも、過度なストレスによって性依存症になる可能性があります。常に注目を浴びる立場の人や、大きな仕事を任されている人などは、プレッシャーで大きなストレスが溜ります。
そしてストレス解消法として性行為を選んでしまい、依存してしまうのです。

性欲との関係性は?

性依存症=性欲が強いというイメージを持っている人は、少なくないでしょう。自分は性欲が強くないから、性依存症とは無関係だと考える人もいます。

しかし、性欲が強いことと、性行為に依存することは全く別の事柄です。性欲が強くて性行為が好きだとしても、その欲求を自分でコントロールできる。1人のパートナーとだけ性行為を行うといったケースは、依存症ではありません。

性行為が愛情表現ではなく、不安を解消する手段となっているケースが、依存症だといえます。たとえば、孤独を感じた時に性行為をしたくなる、性行為をしなければ孤独を感じるなどの状態です。

つまり、性欲が強い人でも弱い人でも、性依存症になる可能性があります。年代や性別もさまざまで、男性でも女性でもなることがあります。10代で悩んでいる人もいれば、60代で苦しんでいる人もいるのです。
「性欲が強いあの人は病気だ」、「セックス依存症は自分とは関係ない」といった考えを持たないようにしましょう。

性依存症は治療できる?

性依存症になると、自分だけの力ではなかなか克服できません。性依存症を治療したい、自分の欲求をコントロールしたいと思っている方は、専門機関を頼ってください。
犯罪行為をしてしまう前に、自分自身と向き合いましょう。犯罪に手を染めていなくても、自己嫌悪に苛まれている状態は精神衛生上よくありありません。
適切な治療を行えば改善できることが多いので安心してください。

治療を受けられる場所

性依存症の治療を受けたい場合は、依存症治療を専門としているクリニックを受診しましょう。中には性依存症専門施設もありますが、数はとても少ないのが現状です。
ネットで検索して近くの病院に行くこともできますし、保健センターなどに電話して紹介してもらうこともできるでしょう。

近くに専門施設がない場合は、メンタルクリニックや精神科に行くという選択肢もあります。通いやすい場所や、話しやすい医師がいるところを選んでください。

上記の施設やクリニックは、保険診療であることが多いです。

保険外診療としては、カウンセリング専門施設もあります。心理カウンセラーや臨床心理士などが相談に乗ってくれる施設です。
専門的な治療や薬の服用が必要だと判断された場合は、医療機関の紹介を行ってくれるでしょう。いきなり病院に行くのはハードルが高い、まずはじっくりと話を聞いてほしい、という方におすすめです。

治療方法

性依存症をはじめとする依存症の治療は簡単ではありません。いくつかのステップを踏む必要があります。
ここからは、治療方法の一例をご紹介します。

再発防止を行う

まずは、再発防止を行うための治療が行われます。そのためには、依存症を悪化させる要素は何なのか、どのような感情で性的な行動をするのか、などを自ら考えなければいけません。
たとえば痴漢を繰り返してしまう人の場合、「混雑した電車に乗る」という行動が、引き金となることがあります。そのことに気づくことができれば、「混雑した電車を避ける」という再発防止策を考えられるでしょう。

犯罪行為に手を染めていないケースでも、引き金となる要素に自分で気づくことは大切です。過去に性犯罪に巻き込まれた場合や、性的虐待を受けていた場合は、過去を思い出すことで苦しい思いをすることもあるでしょう。非常に繊細な治療であるため、信頼できる医師を探すことをおすすめします。

薬物療法を受ける

場合によっては、薬を服用して治療を進めることもあります。薬を服用するのは、主に以下の目的のためです。

・性欲を抑える
・強迫観念を緩和させる
・衝動性を抑える

性依存症の原因は性欲だけではないため、さまざまな目的で薬が使用されます。

その他の治療法

クリニックによっては、さまざまな活動を体験するプログラムを実施しているところもあります。たとえば、ダンスやスポーツ、レクリエーションなどを行い、性行為以外の目標を持って取り組む姿勢を身に付けます。
自分に合う治療法を取り入れている施設・クリニックを選択しましょう。

家族や周りの人の理解

性依存症は人には話しにくい症状です。家族や友人などにバレるのが怖い、引かれたらどうしようと思っている人は多いでしょう。
しかし、治療するためには家族や周りの人の理解・協力が必要です。

また、依存症の家族を持つ人は、その家族から影響を受けて体調を崩したり、問題に巻き込まれたりすることがあります。どのように対応したらいのか分からない、手が付けられないといったケースは少なくありません。
そこで、自分の家族が依存症で苦しんでいる場合は、依存症の本人以外でも相談できる施設に相談してみてください。

本人不在でも対応してくれる病院もありますし、本人と家族が一緒に治療プログラムを受けられる病院もあります。

一人で抱え込まないことが大切!

性依存症に苦しんでいる場合は、なるべく早くSOSを出してください。まずは信頼できる人に相談したり、専門施設を頼ったりしましょう。
性欲が強いから依存症になるわけではなく、背景にはさまざまな要因が隠れているのです。決して一人で抱え込まないようにすることが大切です。

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