公開日:2020/09/30
最終更新日:2020/10/09

仮性包茎とは何なのか・治療は必要なのか

投稿日:2020年9月30日 更新日:

一口に包茎といっても、それらの中には真性包茎やカントン包茎など複数の種類があります。
仮性包茎は数ある包茎の中でも最もポピュラーなものであるため、その名称を耳にする機会も比較的多いでしょう。

仮性包茎とは何なのか

まず包茎とは、ペニスが包皮で隠されており、亀頭が露出してしていない状態、およびその状態にあるペニスのことです。
包茎自体はまったく珍しいことではなく、特に赤子の頃は誰もが包茎です。
通常の場合、10代中盤で訪れる二次成長期にペニスも大きくなり、それに合わせて包皮も伸びるため、包茎は徐々に解消されていきます。
しかし、第二次性徴を迎えたとしても非勃起時から亀頭が露出するようになるとは限らず、また露出していないからといって包茎にはなりません。
ユダヤ教やイスラム教などで行われる「割礼」、人為的に包皮の一部を切除する手術を受けない限り、ほとんどの成人男性のペニスは包皮を被り続けます。
通常時のペニスが包皮を被っているかどうかはペニスサイズや人種は関係なく、東洋人は西洋人と比べてペニスサイズが小さいから包茎率も高いといったこともありません。
たとえば、ミケランジェロの作品として世界的に有名なダビデ像は包茎です。
また、写真家として80年代に活躍し、日本ではその写真集がわいせつ物だとして税関で没収された事件「メイプルソープ事件」で有名なロバート・メイプルソープの、代表作の一つとされている《ポリエステルスーツの男》は包皮を被った巨大な男性器がズボンのチャックから出ている写真です。
包茎は大きく3種類、真性包茎とカントン包茎、そして仮性包茎に分けられます。
真性包茎とは非勃起時はもちろんのこと勃起時も亀頭が露出せず、そして手で剥くことも困難なペニスのことです。
ペニスの大きさに対して包皮が十分に伸びておらず亀頭が露出するほどの大きさが包皮口にないパターンと恥垢や皮脂によって包皮の内側と亀頭の表面が癒着し包皮が剥けなくなっているパターンの2種類が真性包茎の原因としては考えられます。
汚れが包皮内部に溜まりやすい真性包茎はそれが原因で感染症や炎症などを患ってしまうことが珍しくなく、また性交時に痛みを感じたり排尿に支障が出たりといったトラブルも発生します。
真性包茎と仮性包茎の違いは包皮を人為的に剥けるかどうかです。
手術しないと亀頭を露出できない真性包茎に対し、仮性包茎は勃起したら亀頭が露出するか、しなかったとしても手で簡単に剥けられます。
男性の多くがこの仮性包茎にあたるため、その程度も千差万別です。
たとえば軽度の場合は勃起すれば手を使わずとも自然に亀頭が露出しますが、重度になるとペニスに対して包皮の面積が広く、余っている皮が勃起後も亀頭を包んでしまいます。
なお、カントン包茎とは包皮を剥くことはできるものの包皮口のサイズが足りておらず、無理に剥くと亀頭や雁首を締め付けてしまう包茎のことです。
真性包茎よりは包皮は剥けるが仮性包茎のように簡単にはいかないカントン包茎は痛みや炎症を起こしやすく、また極度の締め付けで血流やリンパ液の流れが悪くなり最悪の場合は壊死に至ってしまいます。
もちろん性行為も難しく、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品氏は自身が患っているカントン包茎のせいでいまだ童貞で、さらに排尿にも困っていることを明かしています。

仮性包茎にはデメリットが多くある

大多数の男性が仮性包茎であるため見過ごされがちですが、亀頭が露出していないために起こるデメリットは少なくなく、場合によっては大きなトラブルにまで発展してしまいます。
真っ先に挙げられるデメリットはその不衛生さです。
完全に包皮が剥けている状態と比べると仮性包茎は恥垢が溜まりやすく、それが臭いの原因になりやすいです。
入浴のたびに包皮を下げて亀頭を洗えば問題はありませんが、それを怠っていると亀頭がかゆくなったり赤く腫れてしまったりすることがあります。
また、恥垢が溜まっている状態は非常に不衛生なため亀頭や包皮が弱くなり、性病や炎症にかかりやすくなってしまいます。
特に包皮炎はそれを繰り返すことで包皮自体が硬くなっていき、重度になるとカントン包茎へと発展しかねないので注意が必要です。
包皮はその性質上手で剥いていたとしても元に戻りやすく、その際に陰毛を巻き込んでしまうことが珍しくありません。
陰毛が巻き込まれるとただ痛いだけでなく、それが原因で包皮や亀頭に傷が付いてしまうことがあります。
ただでさえ不衛生になりがちな仮性包茎ですので、傷口から細菌やウイルスが入って性病を患ってしまわないとは言い切れません。
特に、エイズの原因となるHIVウイルスは包皮にある細胞と結びつきやすいため、包皮に傷があると感染リスクが高まってしまいます。
パートナーとのコミュニケーションにセックスは非常に有効ですが、仮性包茎だとそれにも支障を来しかねません。
包皮を被ったペニスは見た目が幼く、場合によってはせっかくのムードも台無しになってしまいます。
また、常に露出している亀頭と比べると仮性包茎のペニスは刺激に敏感です。
さらに余っている分、膣内でも包皮が大きく動き、ペニスへの刺激が強くなるため、通常よりも早く射精してしまう早漏につながってしまいます。
重度な方だと膣への挿入後数秒で射精へ至ってしまうため、当然ながらそのセックスは盛り上がりません。
こういったことから、仮性包茎をコンプレックスに感じ、勃起不全へ発展してしまう方も珍しくありません。
いずれにせよ仮性包茎であることでのデメリットは枚挙に暇がないため、これらを避けたい方は手術を受けると良いでしょう。

包茎を手術したほうが良いのかどうか

通常の場合、第二次性徴は18歳から20歳頃で終わるため、それを過ぎた後はまず体は成長せず、すなわちペニスや包皮もそれ以上変化しません。
これはつまり、20歳前後までに包皮が剥けなかったペニスはその後仮性包茎が是正されることはないことを意味します。
仮性包茎から脱したい場合は専門機関で手術を受けるほかありません。
仮性包茎と軽度なものから重度なものまでさまざまにあるため、人によっては日常生活やセックスに問題が発生しません。
そのため仮性包茎を放置しておくケースが珍しくありませんが、それは必ずしも推奨されません。
前述の通り仮性包茎は衛生的な問題があり、手術しないでいたがために亀頭炎や包皮炎といった病気になってしまうことがあります。
それらの病気も、免疫力が強い若い頃なら患うことなく、たとえ発症してしまったとしてもすぐに治るでしょう。
しかし一般に免疫力は20歳頃をピークに低下していくため、20代はなんともなかったのに30代や40代に差し掛かってからトラブルが起こってきたという方も珍しくありません。
特に炎症は治りが遅くなりやすいため、それの防止として仮性包茎の手術を受けるのも良いでしょう。
また、現代日本ではこの理由で行われる方が大半でしょうが、男性としての自信を得る効果も仮性包茎手術にはあります。
太古より男性器はただの器官ではなく男性性の象徴であり、雄々しいペニスこそが勇ましい男性を表していました。
昔ほどの神話性は薄れてきたとはいえど、ペニスが持つ文脈は依然として残っており、そのために仮性包茎であることに引け目を感じてしまっている方は少なくありません。
いくら射精は正常にできて機能的な問題はなかったとしても、自分の体の一部に不満を持ち続けながら過ごす日々は健全とは言えません。
特に日本は諸外国と比べて仮性包茎を気にする方が多いと言われています。
これはそもそも「仮性包茎」という語が医学用語ではなく美容整形業界が作り出したものであり、特に美容整形外科医の高須克弥氏が世間へ働きかけたからという経緯があります。
仕掛け人はいるものの、今では多くの人々の中に仮性包茎は不健全だというイメージがあり、それに苦しんでいる方も少なくないことには変わりありません。
人生は短く、思い悩んでいるその一瞬一瞬も絶えず墓場へと近づいています。
限りある日々を少しでも多く充実させるために包茎手術を受けるのも悪くはないでしょう。
幸いにも仮性包茎の手術に年齢制限はなく、子どもから後期高齢者まで多くの年代が日々手術を受けています。
そのため、我が子のことを想い幼少期のうちに包茎手術を受けさせる親もいるのです。
実際、アニメ化やドラマ化もされた青沼貴子の漫画『ママはぽよぽよザウルスがお好き』では、幼稚園へ入園する前に包茎手術を長男に受けさせるエピソードが描かれています。

仮性包茎の治療法には何があるか

長年の研究により、現在では多くの仮性包茎治療法が開発されています。
それぞれによってメリットやデメリット、また行える条件などが異なるため、医師と相談したうえで選んでいきましょう。
数多くある治療法の中でも特にポピュラーなのが環状切開法と呼ばれるもので、「環状」とあるように余分な包皮を輪切りに切除します。
環状切開術は仮性包茎の治療法の中でも特に工程が単純なため失敗が少なく、また術後に包皮が突っ張ることもあまりありませんが、亀頭近くに傷跡が残ってしまうのです。
それを避けるために最近ではペニスの根本部分の包皮を切除することもあります。
位置的に目立たず、また剃毛しない限りは陰毛に傷が隠れますが、ペニスの先の皮を切除するときよりむくみが出やすいです。
またペニスの根本には血管や神経などが通っており、通常の環状切開法よりも難易度が上がってしまいます。
背面切開法も環状切開法と並んで多く行われる手術です。
この手術では包皮を取り除くことはせず、包皮に切り込みを入れて開きます。
背面切開法は切開する部分が少なく体への負担も減らせるため、子どもの包茎治療に用いられることが多いです。
しかし包皮の一部分にのみメスを入れるため形がいびつになりがちで、また子どもの場合は今後の成長によって皮が伸び、切り込みが意味をなさなくなることがあります。
見た目の美しさを重視するなら亀頭直下埋没法も良いでしょう。
これは勃起時の陰茎を基準にして亀頭の下、いわゆる雁首の位置で包皮をカットする方法です。
手術の傷跡は雁首に隠れるため目立つことがなく、まるで自然に剥けたかのような仕上がりになります。
しかしこの手術は相応の技術力が求められるため、経験が浅い医師では実施できず、また仕上がりの差も生じやすいです。
近年では亀頭直下埋没法と環状切開法を掛け合わせた亀頭下環状切開法が行われることもあります。
この手術では包皮小帯と呼ばれる性感帯を維持しつつもなるべく傷跡が見えないようにするため、セックス時も十分に満足できるようになるでしょう。
仮性包茎の手術法は日々進化しているため、中には現在ではあまり行われていない、患者側のメリットが少ないものがあるのも事実です。
その一つであるクランプ法では専用の機器を使って包皮を挟み、固定しながら皮を切除します。
器具が補助してくれるため手術難易度は下がり、また手術の時間も大幅に短縮できますが、その器具が自分のペニスに合うかどうかは別であるためきれいな仕上がりにはなりにくく、場合によってはケロイドができてしまうことがあります。
仮にクランプ法を提案された場合はなぜそれを勧めるのかをしっかり問い、心配ならばセカンドオピニオンを行いましょう。
以上のもの以外にもレーザー治療法やナチュラルピーリング法など、仮性包茎の手術法にはさまざまなものがあります。
すでに申したように各々の手術によってメリットとデメリットはさまざまです。
また、自分に合っていなかったとしてもペニスの手術はやり直すことが難しいので、もし実施する際は念入りに吟味したうえで手術法を選びましょう。

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