監修:成田 学史
1987年生まれ 北海道釧路市出身 |
性病に感染したとしても、周囲に知られるのが嫌で医療機関を受診せず、治療を受けないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。性病とは、そのくらい本人にとっては深刻な悩みであるといえます。家族や友人にも相談できず、ひとりで悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、性病といってもさまざまな種類があり、感染した性病ごとにその症状もまったく異なります。その症状によって、どの診療科を受診するべきなのか悩みますよね。
性病に感染した場合、適切な診療科で完治するまできちんと治療を行うことが大切です。
中には、症状を放置することでさらに悪化してしまう病気もあるので、自覚症状があれば医療機関の受診が必要です。今回は、もし性病に感染してしまったらどの診療科を受診すればいいのかについて、ご紹介します。
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性病はいろんな診療科で診てもらえる
一般的に、風邪をひけば「内科」へ、喉の調子が悪ければ「耳鼻咽喉科」へ行きますよね。
では、性病の場合はどの診療科を受診するべきなのでしょうか。
実は性病の診療は、ある特定のひとつの診療科だけで行っているわけではありません。
「泌尿器科」はもちろんのこと、医療機関によっては、性病を専門に診療する「性病科」という診療科を持つところもあるようです。
ただ「性病科」は全国的にも少なく、あまり見かけることはないかもしれません。
そのため、主に受診する診療科は男性であれば「泌尿器科」で性病の検査を受けることができ、陽性反応だった場合はそのまま治療に移ることができます。
そのため、受診先を探すなら、まずはホームページから症状に適した診療をしている場所を見つけることがおすすめです。
事前に確認して来院することによって、早期に治療を進めることが可能です。
性病の治療は、内服・注射・外用薬等があります。治療方法は疾患によって変わります。痛みをともなう治療はほとんどないので、安心して医療機関を受診しましょう。
特に自覚症状がある場合は、早めの行動が重要です。
保健所でも受診できる?
場合によっては、保健所で受診できることもあります。それは、保健所で性病の検査を受ける場合です。
保健所では、各地方自治体が性病の検査を行っています。また、基本的には無料で受けることができます。さらに、この性病の検査は匿名で受けることが可能です。自分の本名などの個人情報をいっさい伝えることなく、検査が受けられます。ほとんどの医療機関では、匿名で検査はできないので、プライバシーを守りたい方は保健所での検査をされても良いかもしれません。
ただ、保健所での検査で性病の感染がわかると、最終的に医療機関を受診しなければいけません。なぜなら、保健所では性病の治療を行うことはできないからです。
また、保健所の検査の実施項目や検査法に関しては自治体によって違いがあります。検査結果についても、限られた範囲でしか受けられないことから、すぐに検査したい方や、感染がわかったらすぐにでも治療したい方は、医療機関で検査を受けられる方が良いかもしれませんね。
どちらにも、それぞれのメリットとデメリットがあります。
自覚症状がある場合は何科に行けばいい?
すでに体に何らかの異常や違和感がある場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
ただ、性病はその種類によってさまざまな症状が現れます。また、その症状は男女によっても違いがあります。
受診する科が、すべての症状の検査を実施しているとは限りません。
そのため、受診先を迷ているときには症状に合わせた科に行くか、性病の治療をしている場所に行くかのどちらかになるでしょう。
適切な診療科で治療を受けよう!
主に発症率が高いとされている性病の症状と、適切な診療科をご紹介しました。
どのような性病であっても、ほとんどの場合は男性は「泌尿器科」、もしくは「性病科」を受診することで治療ができます。性器以外の皮膚に症状が現れた場合は「皮膚科」を受診することも。どの診療科であっても、性病は完治するまでしっかりと治療を受けることが大切です。
自分自身や大切なパートナー、家族を守るために最も大切なのは、気になったらすぐに治療を受けることです。
また、パートナーにも検査を受けてもらうことも望ましく、そこから検査や治療方法を確認して感染を防ぐことを徹底し、性病への不安や恐怖心から解放されましょう。