勃起不全男性の弛緩陰茎の長さと勃起陰茎の長さには違いがあるのか?(原題:Are There Differences in Stretched Flaccid Penile Length Versus Erectile Penile Length in Men with Erectile Dysfunction?)
J・フローレス・マルティネス, CA・ソルター, N・ベンファンテ, E・スコフィールド, JP・マルホール
ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン、第19巻、号補足_1、2022年4月、ページS46、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2022.01.101
発行:2022年4月1日
Contents
はじめに
陰茎長測定は、泌尿器科学の様々な臨床場面において重要な手段である。伸展弛緩陰茎長(SFPL)は勃起陰茎長(EPL)の優れた代用指標であることが示唆されている。
目的
我々は、SFPLが勃起ペニスの長さを正確に反映するかどうかを評価することを目的とした。
方法
(i)陰茎湾曲を伴わない勃起不全(ED)の男性(ii)陰茎二重ドプラ超音波検査(DDUS)を受けている男性(iii)硬性勃起の男性を分析した。SFPLとEPLは恥骨結合から冠状溝までの背側で測定した。有意な不一致は、2つの測定値の差が1cm以上と定義した。人口統計学的データと併存疾患のデータを収集した。
結果
64人の男性が分析対象となり、平均年齢は59.4±13.4歳であった。患者の37.5%が2つ以上の合併症を報告し、11%が糖尿病、19%が閉塞性睡眠時無呼吸症候群、29%が現在または過去の喫煙者、54%が根治的骨盤手術、44%が骨盤放射線照射を受けていた。平均SFPLは10.8±1.9cm、平均EPLは11.8±1.8cmであった(p<0.001)。83%がEPL>SFPLであった。47%の男性は2つの測定値の間に有意な不一致があった。不一致の予測因子は同定されなかった。
結論
DDUSで評価されたED男性コホートにおいて、SFPLとEPLの測定値には統計学的に有意な差があった。ほぼ半数の症例でEPLはSFPLより有意に長かった。SFPLは勃起陰茎の長さの妥当な代替物ではない