勃起不全患者における白膜構造変化：最初の臨床的証拠と病態生理学的示唆 （原題：042 Tunica Albuginea Structural Changes in Erectile Dysfunction Patients: First Clinical Evidence And Pathophysiological Implications）
J. ヴィナイ 、 J. サルケラ J.サンチェス 、 E. ルイス・ カスタニェ C. パルマ
性医学ジャーナル、第14巻、Supplement_1号、2017年1月、S19～S20ページ、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2016.11.044
公開日: 2017年1月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/14/Supplement_1/S19/7011079?redirectedFrom=fulltext
背景と目的
動物モデルにおいて、海綿状脂肪細胞の蓄積は陰茎血管機能を低下させ、静脈還流と正常な勃起不全を引き起こすと考えられています。我々は、陰茎白膜下脂肪の蓄積が薬剤抵抗性の勃起不全（ED）と関連しているという仮説を立てました。本研究では、陰茎プロテーゼ挿入術を受けた難治性ED患者の陰茎白膜下領域の組織学的所見と、湾曲矯正手術を受けたペロニー病（PD）の勃起不全患者の陰茎白膜下領域の組織学的所見を比較しました。
材料と方法
これは国際多施設共同症例対照研究であり、難治性ED患者17名（PD5阻害薬および海綿体内/尿道内アルプロスタジルに反応なし）と勃起力のあるペロニー病患者14名が、それぞれ陰茎プロテーゼ挿入手術および湾曲矯正手術を受けた。両群とも、手術時間内に白膜下組織サンプルを採取した。専門の泌尿器病理医が各切片を分析し、白膜下の脂肪細胞様画像を探した。二変量解析を実施した。群間差は、Fisherの正確検定およびWilcoxonの順位和検定を用いて検討した。調整オッズ比には多変量ロジスティック回帰分析を用いた。p値0.05未満を有意と判定した。
