心因性勃起不全における脳ネットワークの変化：安静時fMRI研究 （原題：303 Altered Brain Networks in Psychogenic Erectile Dysfunction a Resting-State fMRI Study）
J.チェン 、 Y. チェン T.チェン 、 Q. ガオ Y.ダイ 、 Z. ヤオ 、 Q. ルー
性医学ジャーナル、第15巻、Supplement_3号、2018年7月、S245ページ、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2018.04.266
公開日: 2018年7月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/15/Supplement_3/S245/7011935?redirectedFrom=fulltext
目的
様々な神経画像研究により、性的興奮の過程における脳活動と構造の変化が明らかにされてきました。特定された脳領域は、感情および認知プロセスも制御していると考えられていました。しかし、心因性勃起不全（pED）の根底にある神経メカニズムについてはほとんど解明されていませんでした。さらに、これらの心理的プロセスによって性的興奮の処理を媒介する脳メカニズムも不明でした。
材料と方法
上記の問題を調査するために、グラフ理論を適用して、24 人の pED 患者と 26 人の健康な対照群の機能的脳ネットワークの位相特性を評価しました。
結果
異常な指標と臨床的特徴との相関関係をさらに分析した結果、pED患者は小世界性が高く、モジュール数が多いことが示された。さらに、pED患者は、主に認知制御および感情調節サブネットワークに位置する、右上前頭回（背外側）、上頭頂回、海馬傍回、左側頭極（上側頭回）、中心後回の経路長と強度に変化が認められた。そして、小世界性と右海馬傍回のパラメータ変化は、pEDの臨床的特徴と関連していた。
