Tianeptineは、うつ病と勃起不全を併発している男性に効果がある(原題:Tianeptine Can Be Effective in Men with Depression and Erectile Dysfunction)
The Journal of Sexual Medicine、第3巻、第5号、2006年9月、910~917ページ、https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2005.00141.x
発行:2006年9月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/3/5/910/6883218?redirectedFrom=fulltext
Contents
はじめに
勃起不全(ED)とうつ病は、世界中のさまざまな文化圏の男性に広く見られる疾患である。 Tianeptineは、性機能への副作用が少ない新しい抗うつ薬である。
目的
EDを伴う軽度から中程度のうつ病の治療におけるtianeptineの有効性を評価する。
方法および主要評価項目
無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験。被験者は、チアネプチンまたは外見が同じプラセボのどちらかを8週間投与された。すべての患者は、月単位で追跡調査され、不安・うつ病尺度、簡易性性インベントリ、および生活の質・勃起に関するアンケートという3つの評価アンケートに回答した。全患者に全体評価に関する質問を行った。治療反応性のある被験者は、不安・うつ病尺度で1~16のスコアを示し、簡易性性機能評価で正常な勃起機能を示し、全体評価に関する質問に「はい」と答えた研究参加者を定義した。
結果
6ヶ月以上持続する勃起不全を訴え、本研究の対象として選別された237人の男性のうち、110人が本研究の対象基準を満たし、42人が参加を辞退した。残りの68人がランダムに治療に割り当てられた。プラセボ投与期間と比較して、3つの評価アンケートすべてにおいて、有効成分投与期間中に有意な改善(P < 0.05)が観察された。有効薬投与段階の被験者48名(72.7%)が反応者と分類されたのに対し、プラセボ段階の被験者19名(27.9%)が反応者と分類された。
結論
Tianeptineは、うつ病およびEDの治療に有効な療法であると考えられる。さらに大規模な多施設研究が必要である。