勃起不全治療のための真空勃起装置(VED)の復活 (原題:The Resurgence of the Vacuum Erection Device (VED) for Treatment of Erectile Dysfunction)
ダニエル・ブリソン医学博士、アレン・セフテル医学博士、ホセイン・サデギ・ネジャド医学博士、FACS
The Journal of Sexual Medicine, 10巻, 4号, 2013年4月, 1124-1135ページ, https://doi.org/10.1111/jsm.12046
発行:2013年4月1日
Contents
はじめに
真空勃起器具(VED)は1982年以来米国で承認されており、経口ホスホジエステラーゼ5型阻害薬(PDE5i)、注射、経尿道的坐薬に代わる有効な選択肢となっている。研究では、さまざまな疾患に伴う勃起不全(ED)に対する有効性が実証されている。最近では,この治療法は,ホスホジエステラーゼ阻害薬不応答の初期患者や前立腺切除術後の陰茎リハビリテーションにおいて評価されている。
目的
この論文では、VEDの歴史、文献のレビュー、および現代の泌尿器科診療におけるVEDの新たな応用について簡潔に説明する。
方法
VEDの分野に関連する文献のレトロスペクティブレビュー。
主要評価項目
現代の泌尿器科的プロトコールにおけるVEDの歴史的マイルストーン、進化、および現代的利用のレビュー。
結果
さまざまな病態に関連したEDに対する有効性が研究により実証されている。VEDを用いた前立腺癌手術後の早期の陰茎リハビリテーションは、勃起機能と陰茎の長さを改善するようである。有害事象は一過性で重篤なものではなかった。
結論
VEDは、様々な病因によるEDの治療に対して有効性を示し続けており、魅力的なセカンドライン治療として考慮されるべきである。前立腺切除後の陰茎のリハビリテーションやPDE5iを使用できない男性のような特殊なケースでは、バキュームデバイスを第一選択治療と考えるべきである。