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公開日:2024/07/08
最終更新日:2024/07/08

勃起不全男性の健康関連特性と満たされていないニーズ: ヨーロッパ5カ国における調査

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勃起不全男性の健康関連特性と満たされていないニーズ: ヨーロッパ5カ国における調査

勃起不全男性の健康関連特性と満たされていないニーズ: ヨーロッパ5カ国における調査(原題:Health-Related Characteristics and Unmet Needs of Men with Erectile Dysfunction: A Survey in Five European Countries)
性医学ジャーナル, 第11巻, 第1号, 2014年1月, ページ 40-50,https://doi.org/10.1111/jsm.12344
発行日2014年01月01日

Contents

はじめに

データによると、EDはまだ十分に診断されておらず、十分に治療されていない状態である。加えて、EDの男性は医師との関係や使用可能な薬剤に満足していないようである。

目的

本研究の目的は、欧州連合(EU)加盟5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国)における勃起不全(ED)患者の健康関連の特徴と満たされていないニーズを明らかにすることである。

調査方法

データは、2011年5EU National Health and Wellness-Surveyの成人男性28,511人(平均年齢47.18歳、SD16.07)を対象に収集され、過去6ヵ月間にEDを自己申告した男性(5,184人)に焦点を当てた。また、生活の質(QoL)および仕事の生産性/活動性についても調査した。

主要評価項目

健康関連QoL(HRQoL)および仕事の生産性は、SF-12v2およびWPAIで検証された心理測定ツールを用いて測定した。

結果

5EU全体で20人に1人の若年男性(18~39歳)が過去6ヵ月間にEDを経験していた。全年齢でEDを有する男性の約半数(2,702人/5,184人;[52%])は、その状態を医師に相談していなかった。興味深いことに、自分の状態を医師に相談した男性のうち、68%(1,668人/2,465人)は現在薬を使用していない。この結果は、18歳から39歳の年齢層でより顕著であった。主治医との関係がより親密であったのは48%(2,465/5,184)にすぎず、この関係の質は満足のいくものではない可能性を示唆している。対照群と比較し、ED患者は有意に高い精神病理学的併存負荷とHRQoLの低下を認め、仕事の生産性/活動性に有意に高い障害を認めた。

結論

データは、ED治療には医師と患者間の新たな協力関係の達成をイメージする新たな治療パラダイムが必要であることを示唆している。したがって、代替的な薬物送達戦略は、この疾患の心理的・社会的影響を軽減する可能性がある。

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