勃起不全に対する1年間のタダラフィル療法を受けた患者の期待と治療満足度の評価:DETECT研究(原題:Evaluation of Patient Expectations and Treatment Satisfaction After 1-Year Tadalafil Therapy for Erectile Dysfunction: The DETECT Study)
The Journal of Sexual Medicine, 第6巻、第1号、2009年1月、257~267ページ、
発行:2009年1月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/6/1/257/6832433?redirectedFrom=fulltext
Contents
はじめに
勃起不全(ED)は自己申告による症状であり、性的パフォーマンスの満足感は個人差があり、主観的で、さまざまな要因が関係している。治療の成功は、いくつかの結果に左右される。タダラフィルは長時間作用型の選択的ホスホジエステラーゼ5阻害薬であり、ED男性患者の治療に有効であることが示されている。
目的
ベースラインにおける患者のED治療に対する期待、12ヵ月後のタダラフィル治療に対する患者の満足度、満足度に関連する要因、および12ヵ月後のタダラフィル継続使用に対する早期のタダラフィル治療満足度の影響を調査すること。
方法
Tadalafil継続使用の決定因子に関する本試験は、12ヶ月間にわたる前向き、全欧州、非介入、観察研究であり、タダラフィルによる治療を開始または変更を希望するED患者1,900名が登録されました。評価は、日常臨床におけるあらかじめ定義された治療結果に基づいて行われました。
主要評価項目
これらの患者を対象に、国際勃起機能スコア(IIEF)勃起機能ドメインスコア(ベースライン時、1、6、12ヶ月の来院時)、勃起障害治療満足度調査(EDITS)スコア(1、6、12ヶ月後)、および患者期待度アンケート(ベースライン時)を分析した。
結果
12ヵ月後には1,567人(82%)の患者からデータが入手でき、初期コホートと同様のベースライン特性が認められた。重要な治療への期待として、勃起の硬さと性交完了までの勃起維持能力(患者の92%以上)、自信、パートナーの満足度、自然さ(患者の84%以上)、治療効果の速さと治療期間の長さ(患者の75%以上)が挙げられた。12ヵ月時点で1,319人(84%)の患者がタダラフィルを継続使用していたことが報告された。治療を継続した患者のEDITSスコアの合計は85.9(95% CI: 85.1–86.7)であった。満足度の向上は、高い効果、性交の試行回数、パートナーのサポート、良好な関係、良好な薬剤耐性と関連していた。1ヵ月時点での治療満足度が、12ヵ月時点での治療継続を最もよく予測した。
結論
12ヵ月後も84%の患者がタダラフィルの使用を継続していた。治療開始1ヵ月後の高い満足度が、治療継続の最も優れた予測因子であった。