真空勃起装置再考:勃起不全の治療と前立腺癌治療後の早期陰茎リハビリテーションにおける新たな役割 (原題:Vacuum Erection Devices Revisited: its Emerging Role in the Treatment of Erectile Dysfunction and Early Penile Rehabilitation Following Prostate Cancer Therapy)
Geetu Pahlajani医学博士、Rupesh Raina医学博士、Stephen Jones医学博士、Marwan Ali医学博士、Craig Zippe医学博士
ジャーナル・オブ・セクシュアル・メディシン、第9巻、第4号、2012年4月、1182-1189ページ、https://doi.org/10.1111/j.1743-6109.2010.01881.x
発行:2012年4月1日
Contents
はじめに
真空勃起器具(VED)は、勃起不全の治療や前立腺癌治療後の勃起機能の維持(リハビリテーション)のための第一選択治療となりつつある。現在のところ,高齢者や中等度から重度の糖尿病,高血圧,冠動脈疾患を有する患者におけるホスホジエステラーゼ5型阻害薬の有効性は限られている。
目的
この論文の目的は、前立腺癌治療後の患者におけるVEDの役割を研究することである。
結果
VEDのような代替療法は、経口療法に抵抗性の患者に対する主要な選択肢の1つとして浮上してきた。VEDはまた、経口療法や陰茎注射との併用療法にも成功している。最近では、体幹リハビリテーションを促し、前立腺摘除術後の静脈閉塞性機能障害を予防するための早期介入プロトコールにおけるVEDの使用に関心が集まっている。このことは、根治的前立腺摘除術後にVEDを早期に使用することで、陰茎の長さと胴回りが保たれることからも明らかである。前立腺癌に対する前立腺ブラキセラピーや外部照射後、早期にVEDを使用することで、陰茎の長さや胴回りを維持するための研究が現在進行中である。最近では、ペイロニー病の外科的矯正後の陰茎の長さの維持や、人工陰茎挿入前の陰茎の増大のためにVEDを使用することにも関心が集まっています。
結論
VEDは前立腺がん治療後の陰茎リハビリテーションの選択肢のひとつとなりうる。