PS-07-013 低テストステロンと高C反応性タンパク質は、高血圧男性における勃起不全の全般的な動脈機能と早期の構造変化の相補的決定因子である （原題：PS-07-013 Low Testosterone and High C-Reactive Protein are Complementary Determinants of Global Arterial Function and Early Structural Changes in Hypertensive Males with Erectile Dysfunction）
N. イオアケイミディス 、 K. ロッカス C. ヴラチョプロス A. アンジェリス 、 Z. クラティラス C. ゲオルガコプロス 、 D. トゥーソウリス
『性医学ジャーナル』第14巻、Supplement_4a号、2017年4月、e131ページ、https://doi.org/10.1016/j.jsxm.2017.03.137
公開日: 2017年4月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/14/Supplement_4a/e131/6994786?redirectedFrom=fulltext
客観的
高血圧性勃起不全（ED）患者において、動脈の機能的・構造的特徴は心血管機能の重要な決定因子であり、リスク予測因子でもある。アンドロゲンレベルの低下と軽度の炎症は、動脈硬化過程および心血管疾患の寄与因子となる可能性がある。本研究では、低テストステロン値と高C反応性タンパク質（CRP）値が、高血圧性ED患者における全身の動脈機能および早期の構造変化の相補的決定因子となるかどうかを検証した。
方法
明らかな心血管疾患や動脈硬化性疾患のない高血圧性ED患者167名（平均年齢56±7歳）を対象に、動脈の構造的・機能的特徴（頸動脈‐大腿動脈脈波伝播速度（PWV）、増大係数（AIx）、上腕動脈の血流依存性拡張期（FMD）、陰茎の収縮期最高速度（PSV））を評価し、高感度CRPおよび総テストステロン（TT）レベルを測定した。
結果
多変量モデルでは、CRPとTTはともに上腕FMD、陰茎PSV、頸動脈大腿PWVおよびAIxと有意に相関していた。CRPの分布は中央値（1.85 mg/l）で分割され、それに応じて被験者は高レベルと低レベルの患者に層別化された。その後、全患者をCRPレベル別に分類し、さらにテストステロン欠乏の有無（TT<3.5 ng/ml）で細分化した。高CRP/低TTの高血圧患者のサブグループ（n=41）は、高CRP/高TT、低CRP/低TT、低CRP/高TTのサブグループと比較して、年齢および収縮期血圧補正上腕FMDおよび陰茎PSVが有意に低く（図AB）、PWVおよびAIxが高かった（図CD）（全体でP<0.01、ANCOVAによる）。
