勃起障害治療に関する結果の4段階評価(SCORE-4)(原題:Scoring Correspondence in Outcomes Related to Erectile Dysfunction Treatment on a 4-Point Scale (SCORE-4) )
The Journal of Sexual Medicine, 第6巻、第3号、2009年3月、809~819ページ、
発行:2009年3月1日
https://academic.oup.com/jsm/article-abstract/6/3/809/6834539?redirectedFrom=fulltext
Contents
はじめに
検証済みの単一項目患者報告アウトカム(PRO)である勃起硬度スコア(EHS)は、勃起不全(ED)の症状を把握し、治療結果をモニタリングするための簡便な方法を提供できる可能性がある。
目的
アンカーとして使用されたEHSと、他の検証済みのPRO(国際勃起機能スコア(IIEF)、勃起の質アンケート(QEQ)、性体験アンケート(SEX-Q)、自尊心と関係性アンケート(SEAR))との関係をマッピングすること。
方法
データは、EDの男性209名を対象とした、フレキシブルドーズシルデナフィル(50または100mg)の試験から得た。
主要評価項目
EHSをカテゴリー別説明変数とし、その他のPROをそれぞれ独立した従属変数とする混合効果反復測定モデルを適用し、無作為化から10週間の二重盲検プラセボ対照期および6週間の非盲検期の終了までの縦断的データを分析した。各性的遭遇(イベント)で収集されたEHSデータは、他のPROアンケート調査の実施に先立つ同じ期間について、患者ごとに平均化された。
結果
IIEFおよびSEX-Qの全領域のスコア、ならびにSEARの合計スコアおよびSEARの性的関係領域は、EHSの全カテゴリーで識別された。QEQの総合スコアは、EHS1とEHS2を除くすべてのEHSカテゴリーで識別された。PROスコアとEHSの間に機能的な関係は認められなかったが、EHSとその他のすべてのPROとの間にはほぼ線形の関係が存在し、特に勃起の質や機能に直接的に関連するPROではその傾向が顕著であった。
結論
EHSの個々のカテゴリーとPROスコアの関係は、ED患者における勃起硬度と勃起機能(IIEF)、勃起の質(QEQ)、総合的な性的体験(SEX-Q)、ED関連の心理社会的要因(SEAR)との密接な相関関係を示している。